【育児本】3歳の男の子の育児でイライラしたり、疲れたなと感じた時に、役に立った2冊の本を紹介

育児

子どもが3歳になると、喋れるようになりコミュニケーションは楽になりますよね。

一方で、自分でやりたい気持ちが強くなり、親が食事や、お風呂へ誘っても『ヤダヤダ』言って駄々をこねたり、運動能力が発達して、高いところに登って親をヒヤヒヤさせたりしますよね。

子どもが駄々をこねたり、危ないことをした際にイライラしたり、つい声を荒げてしまうことはありませんか?

子どもと接していて、イライラしたり、どのように褒めたり、叱ればよいかわからない人には、

今回紹介する2冊のモンテッソーリの本はおすすめです。

モンテッソーリ教育の本で、子どもへの接し方を知ると、以前より余裕をもって子どもに対応することができるようになります。

1冊目は育児が楽になる知識が参考になった本、2冊目はほめ方、しかり方で参考になった本を紹介します。

【知識】知っていると子どものグズグズが見え方が変わり・イライラが少なくなる

イヤイヤの子どもと親のイラスト

1冊目は『図解でよくわかる 子どもの本当の力を引き出すモンテッソーリ教育』です。

この本に書かれている、【発達】【敏感期】を知ると子どもの行動の意味が分かるようになります。

心に余裕が生じて、子どもとのやり取りが円滑になりイライラすることも少なくなりますよ。

子どもが駄々をこねたり、イヤイヤしたり、ずーっと遊んでいると、『また始まった…』『なんでいうこと聞かないないんだ…』『いたずらはもう辞めて…』とイライラしたり、疲れていましたが、

【発達】【敏感期】を知ると、『あっ、今はこんな気持ちだったのかな?』『今は、この能力を高めている時期なのかな?』といった具合に、以前と比べてイライラせずに対応することができるようになると思います。

0~3歳には4つの発達がある

モンテッソーリ教育で知っておくと便利な知識は【発達】です。

そもそも【発達】とは?

個人が時間経過に伴ってその身体的・精神 的機能を変えていく過程であり,成長と学習を要因として展開される

【引用】国立教育政策研究所:発達の段階に応じた「基礎的・汎用的能力」の考え方より

成長と学習していく過程って感じですかね。能力を開発している感じですね。

モンテッソーリ教育の本では、0~3歳には【4つの発達】があると言われています。

4つの発達とは【感覚の発達】【運動の発達】【意識(意志)の発達】【ことばの発達】です。

4つの発達

・【感覚の発達】

・【運動の発達】

・【意識(意志)の発達】

・【ことばの発達】

4つの発達の役割をみていきましょう。

【感覚の発達】

【感覚の発達】は視覚、聴覚、触覚、 臭覚、味覚という五感の力を鍛えているそうです。これらの感覚から脳のネットワークを作っているそうです。

感覚の発達を知ると、子どもがドングリを口へ入れたり、ご飯を手でこねくりまわしたり、ダンゴムシをつまんでずーっと観察しているのは、感覚の5感を鍛えて脳を作っていると、捉えることができます。

【運動の発達】

【運動の発達】は意志に基づく運動、随意運動になっていくことが、運動の発達課題となります。随意運動には、全身を使う粗大運動と手を使った細かい動きである微細運動に分けることができます。

難しい表現ですが、飛び跳ねたり、高いところに登ったり、ハサミやクレヨンを使いたがるのは、運動能力を発達させていると捉えることもできます。

【意識(意志)の発達】

【意識(意志)の発達】は、高度な知的能力の獲得に向けて、前頭葉(前頭連合野)の発達が発達課題となります。前頭葉は、知性の担い手であり、情動のコントロール、意志の安定などに関係します。

3歳頃から子どもは自分でやりたい気持ちが強くなります。

【ことばの発達】

ことばの発達は適切な時期にことばに触れることが、この発達課題において重要となります。

私の子どもは、『う●ち、う●ち、ち●こ』ばっかり連呼してますがことばの発達として捉えています。

【発達】を知ると、子どもの行動は能力を高めている行動なのだという視点を持てるようになります。

イタズラではなく敏感期

イタズラではなく敏感期

敏感期】とは、ある限定された時期に子どもが何かに強く興味を持ち、集中的に同じことを繰り返す。敏感期がくるとある行動をとるといわれています。

【敏感期】を知らないと、子どもの行動はイタズラにみえます。

【敏感期】を知ると、子どもの行動をみて『今は、この能力を伸ばしているのかな?』と余裕を持つことができます。

モンテッソーリ教育では敏感期がくる時期とどの行動が生じやすいかを教えてくれるので、イタズラに見えた行動も成長に必要なことなんだと理解することができます。

敏感期には3つの特徴があります。

敏感期の3つの特徴

・運動(運動能力開発中とのこと)

・静かに集中(仕事。能力開発中とのこと)

・繰り返し(過程を楽しんでるとのこと)

私が子どもの行動を見ていて『敏感期なのかな?』と感じた子どもの行動を紹介します。

運動の敏感期と思われる子どもの行動

ソファーに昇る、高いところに行きたがる。

ストライダーで走りで回る。

布団で汗をかくまでジャンプする

屋内をアンパンマンバギーというバイク乗って、汗だくで走り回る。

集中の敏感期と思われる行動

食事の時間を忘れてニューブロックを組み立てる。

トミカをずーっと並べる

プラレールの列車をたっくさんつなげる

繰り返しの敏感期と思われる行動

ハサミで紙を切りまくる。

ダンゴムシとどんぐりを見つけて、拾って、集める。

ストライダーで同じ場所をずーっと走る

【発達】【敏感期】を知ることで、子どもの意味不明な行動を『この行動は成長するための行動なんだ』と捉えることができて、心に余裕ができます!

続いて、子どものグズグズへの対応で役に立つ秩序の敏感期を紹介します。

【秩序の敏感期】を知っておくと、着替えやトイレへ行くのにグズる際の対応方法が楽になります。

▼教えてくれる本はこの本です。図解なので読みやすいです。

秩序の敏感期

秩序の敏感期とは、生後6か月から4歳までに現れるもので、世の中の仕組み、順番などを秩序をつけて理解する時期だそうです。

秩序の敏感期には、順番方法場所があります。

  • 順番
  • 方法
  • 場所

子どもが、いつもの場所、いつものやり方、いつもの場所に強くこだわる理由は秩序の敏感期がかかわっているそうです。

秩序の敏感期を知ると、子どものイヤイヤやグズる場面を減らすことができます。

私の子どもは、おしっこをトイレで行い始めた時に、トイレへ入る直前やトイレからでる直前でグズッて泣く場面がありました。

【秩序の敏感期】の知識を利用して対応すると、グズらずに円滑にトイレへ行くことが増えました。

ここからは、起床してからトイレへ行くまでにグズって泣く場面 を【秩序の敏感期】で振り返ってみましょう!!

順番:いつもとおんなじ順番が重要
  • 順番① 起床したらおもちゃの場所を確認して母親とトイレへ行く
  • 順番② トイレまで移動したらトイレの前でズボンとパンツを脱ぐ
  • 順番③ 子どもがトイレの水を流すレバーを捻る

順番が異なるとぐずることがあります。

方法:いつもと同じことが重要
  • いつもの方法 … 朝のトイレは母親と行くことが多い。
  • 異なる方法  … 父親が『トイレへ行こうよ』と誘う。

母親以外がトイレへ連れて行こうとするとグズる

グズった時の対応

・子どもへいつもと違う方法だということを伝える
・子どもにいつもの方法を聞く

父親が子どもとトイレへ行く時には…

『今日は母親は用事があるので、父と一緒にトイレへ行こう』と子どもへ伝えると、トイレへスムーズに行くことがあります。

子どもがぐずらないようにするには、いつもとおんなじ方法で対応することは重要です。

場所:いつもの場所で行う
  • いつもの場所  …  トイレの前でズボンを脱いでからトイレへ入る。
  • 異なる場所   …  トイレの中へ入ってからズボンを脱がせると、ぐずります。
対応

いつもと同じ場所で行うか、『いつもと違う場所で着替えてもいいか?』と子どもに確認する。

秩序が乱れてたらグズる

子どもはいつもと異なる条件を感じると、イヤイヤやグズりを発動させます。

逆にいつもおんなじ条件で対応するとすんなりと行動する印象です。

グズって困っている行動を【秩序の敏感期】という視点で見直し、夫婦で共有するとイライラも少なくなりますよ!

【実践】子どもへの褒め方、叱り方を教えてくれる本

褒め方、𠮟り方

2冊目は、『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方 3歳〜12歳 の子ども対象』です。

3歳になると自分でできることが増えてきて、自分でやろうとすることも多く、褒める場面や叱る場面が増えてきます。

この本を読むことで、子どもの自立につながる褒め方、𠮟り方を知ることができます。

褒め方:結果ではなく過程を褒める

モンテッソーリ教育の本の中では、子どもを褒める時に、結果ではなく、過程を褒めることが推奨されています。

理由は、子どもの自立に繋がらないからです。

ただ単に結果や大雑把に褒めることを行うと、子どもは、褒められることを求めて行動するようになり、子ども自身がやりたいことをわからなくなるからです。

日常生活で「すごいね」「えらいね」「賢いね」と褒めたり、能力、性格ほめるのではなく、具体的に行動の過程や具体的に褒めることが子どもの自尊心を育てるには良いそうです。

悪い例

『ブロックできたんだ。すごいね』

良い例

『途中ブロックを組み立てるのが難しそうだったけど、あきらめないで取り組めたね』

子どもを褒めるのに、ついつい『すごいな』『やるね』『天才』といった感じでおざなりになることが多いですが…

具体的に、過程を褒めると子どもは工夫した点を自ら話してくれ、得意気な顔を見せてくれます。

叱り方:『ダメ!!』『違う』は使わない

続いて、子どもを叱る方法についてです。

子どもを叱る場面ってつい感情的に『ダメ!!』『違う』を使ってしまいますよね。

でも、モンテッソーリ教育の本ではこの𠮟り方はアウトです。

理由は子どもを叱ることは、社会適応に必要な知識やスキルを教えるために必要なことであり、罰を与えて子どもの行動をコントロールするためではないからだそうです。

ではどのように叱るのか? 本では叱り方の4か条が紹介されていました。

𠮟り方4か条

1.「ダメ!」「違う!」をできるだけ使わない
2.結果ではなく努力やプロセスに目を向ける
3.好ましくない行動の理由を説明する
4.親の気もちを正直に伝える

子どもを叱る時に、感情的に『ダメでしょう!!』『やらない』と言った場合には子どもは泣いてグズる印象ですが、この4か条を利用して叱ると、子どもは素直に親の言うこと聞いて、考える印象です。

子どものやりたかった行動と気持ちを確認して、やってはいけない理由や影響について伝えるか、一緒に考えることで、子どもは聞く耳を持ちます。

イヤイヤ期で聞く耳を持たない時期には、親が「あなたの言い分はここまではOK!ここからはNG!」と毅然とした態度をとる方が良いとのことです。

イヤイヤ期の子どもは、自分の言い分がどこまで通るか探っている時期だそうです。

毅然とした態度で子どもへ対応しましょう!!

まとめ

今回は3歳の育児で子どもと接するのに役に立つ本を2冊を紹介しました。

1冊目の『図解でよくわかる 子どもの本当の力を引き出すモンテッソーリ教育』で【発達】【敏感期】を知ると、子どもの行動を理解しやすくなります。

【意味不明な行動】も能力を発達させてるんだなと考えることができて、落ち着いて対応することができます。

2冊目の『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方 3歳〜12歳 の子ども対象 』では、子どもの褒め方叱り方がわかります。

褒めたり、叱る時に対象となる行動の過程を具体的に伝えると子どもの反応が変わります。

是非、子どもとの接し方でイライラしたり、疲れている方は本を読んでみることをおすすめします。これから育児に関わる方も子どもの接し方の予習としてこの2冊はおすすめです。

▼1冊目

▼2冊目

▼1冊目の実践版

▼漫画版

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